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アウトドアブームに対する認識2024

アウトドアブームが去った、下火になっているという表現は適切なのでしょうか。最近、にわかにアウトドアブームやキャンプブームについての記事が増加しています。もちろん、マスメディアによってブームは作られていくので、今はアウトドアブームが終了して次の「何か」を探している過程だとも言えるのかもしれませんが、実際にアウトドアブームがどうなっているのかを客観的かつ冷静に判断することは重要です。


そこで、現在取り上げられている「アウトドアブーム終了」の根拠や理由について、果たしてその内容が適切なのかどうかを確認してみることにします。


根拠1:リサイクルショップへのキャンプ用品売却が増えた


「アウトドアブーム リサイクルショップ」でウェブ検索するといくつかの記事が結果に上がりますが、実際に記事を読むとリサイクルショップでの売上が減少していたり、在庫が溢れていたりという内容ではありません。むしろ逆で、リサイクルショップにおいてアウトドア関連グッズはまだ需要があるという内容になっています。


これについては直接店舗に行って調査した記事があるので紹介します。


不要になったからリサイクルショップに商品が並ぶ、もちろんこれはある意味正しいですが、売れない商品であればリサイクルショップも買取しないことは、ビジネスに明るくない人間でも理解できるはずです。そもそも小売店においては、いかに店頭に売れ筋の商品を置き、死に筋を排除するかが重要です。多くの人が不要だと思っているものを店頭には置きません。リサイクルショップにアウトドア関連グッズが陳列されていて、買取も継続されているのであれば、まだまだ全国的にアウトドア需要があると言えるのです。


ちなみに、リサイクルショップ等に中古品が流れているという話も、当然今に始まったことではありません。私の記憶では少なくとも10年ほど前から都心ではアウトドア専門のリサイクルショップができ始め、店頭にシュラフやタープが陳列されるようになっていました。


ハードオフグループ(オフハウス)、ゲオホールディングス(セカンドストリート)、トレジャーファクトリーグループなどの大手企業がリサイクルショップの専門店化に取り組んだ結果が今のアウトドアブームを支えてきたとも言えます。これらの企業が初心者にも手に取りやすい価格で、アウトドア関連グッズを販売することで、ユーザー数が拡大していったことは全く否定できません。


以上の検討内容から、アウトドア関連グッズが中古市場に流れること自体が、市場の縮小を示す根拠にはならないことだけでなく、むしろさまざまな企業が参入し、各所でアウトドア関連グッズが販売されることで、市場が拡大する根拠にもなりえる、と言うことができます。


根拠2:スノーピークの決算が悪化した

スノーピーク1社の売上や経常利益のみに注目することは、市場の動向を図る上で適切ではありません。1社のみの決算で市場が動くほど、アウトドア市場、キャンプ市場は小さくありません。例えば、ホームセンターやアウトドアショップにも多く商品を卸しているロゴスの決算を見ると、2018年から2023年の間に純利益、利益剰余金ともにおよそ5倍に増加しています。


もちろん、スノーピークにおいても同期間(2018-2023)で売上は2倍になっており、また2017年度には純損失を計上していたことから、業績はかなり向上したと見る方が正しいと思われます。また、同社は非上場化を目指していることから、財務諸表については注意して見る必要があります。(スノーピークの決算はこちら https://irbank.net/7816/pl


2024年の動向は気になるところではありますが、2023年度の決算状況を見るに、業界全体の動向として各社の業績が悪化しているとは言い難い状況であると考えます。


根拠3:ホテル・旅館の利用者が増加(回復)している


観光庁の統計によると、宿泊施設の稼働率は2020年と比較して大きく改善しています。


しかし、この情報のみから、ホテルや旅館だけが業績回復してキャンプ場やグランピング施設の売上が減少していると結論づけるのはいささか性急です。というのも、アウトドアブームはコロナ禍で新たに流行したと考えられており、ホテルや旅館での体験とは根本的に異なるレジャーだからです。ホテル・旅館とキャンプ場等の施設がユーザーの同じニーズを満たすとは考えにくく、ターゲットも異なっています。


また日本オートキャンプ協会では「オートキャンプ白書2023」において年間平均キャンプ泊数が過去最高になったことが示されています。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000022815.html

つまり、キャンプ場の利用者の利用頻度は向上し、よりキャンプ熱の高いユーザーが増加していると判断することができます。


アウトドアブームをどう判断するのか

アウトドアブームの終焉はどのような指標で判断すればいいのでしょうか。一つにはキャンプ場などの廃業率で判断するべきです。

しかし、実際にキャンプ場の廃業が増加しているという情報はなく、むしろキャンプ場などの業界は成長産業として中小企業庁からも認定を受けています。詳しくはソトCFOのサイトで詳しく紹介されているのでぜひご覧になってください。

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