Zoho CRMとは?中小企業が取り組みたい営業力強化に必要なITツールを紹介!
- 福田結愛
- 2024年10月9日
- 読了時間: 6分
更新日:1月23日
Zoho CRMとは、Zohoが提供する顧客管理ツールです。
CRMは、顧客関係管理の意味で、一般的には顧客データを蓄積したり、顧客とのやり取りの履歴を管理したりすることができるシステムのことを指します。
Zoho CRMは比較的低価格でありながら、さまざまな機能が備わっており、10人以下の企業であっても使いやすいことから、当社でもお勧めしています。
この記事ではZoho CRMを導入することで何ができるのかや、導入した方がいい企業の特徴、そのほかの類似アプリとの比較について紹介します。
1. Zoho CRMの機能と特徴
①顧客管理機能
Zoho CRMの最も中心的な機能が顧客管理機能です。Zoho CRMの顧客管理機能は、企業の財産である顧客情報をデータ化するのに必要なカスタマイズ性を備えているため、業種や規模を問わず、ほとんど全ての企業に対応できるアプリとなっています。
Zoho CRMで管理できるデータと活用方法の例は次の通りです。
取引先の担当者ごとにページを作成して、詳細情報を登録。アプリからメールや電話で連絡することができる。
GmailやOutlookと連携してメールの履歴を取得し、商談ごとの対応状況を確認分析できる。
これまでの取引記録や現在の提案内容を添付ファイルや画像などさまざまな方法で顧客データに紐付けし、他の社員と情報を共有できる。
フォローアップのリマインダーや自動タスク生成を設定することができ、スマホなどに通知することができる。

②営業支援機能
営業支援機能(SFA)はZoho CRMに特徴的な機能です。CRMというと、顧客管理しかできないのが一般的ですが、Zoho CRMでは営業支援機能も備わっています。
具体的に何ができるかというと、商談中の顧客が何件あるかを一目で確認することができたり、商談の段階ごとに必要な手続きをシステムに表示させたりすることができます。この機能を活用することで、営業のマニュアル化ができ、営業の質の向上が期待できます。

Zoho CRMの営業支援機能でできることは以下の通りです。
設定した営業プロセス通りに顧客対応をすることができる
営業プロセスを担当者に割り当てることができる
営業プロセスごとの対応期限を定めることで、連絡漏れをなくすことができる
2. Zoho CRMの導入を検討するべき企業
顧客管理システムや営業支援システムはどの企業においても導入するべきですが、特に優先的に導入した方がいい企業の特徴は次の通りです。どれか一つでも当てはまれば導入する必要性が非常に高いです。
営業社員を複数名配置している
顧客情報(氏名、住所、電話番号、購入履歴など)がデータ化されて整理されていない
販売先が3者以上ある
BtoB事業である
リピート率の高いBtoC事業である
顧客とのやりとりが多く、契約手続きがある
余談ですが、売上が頭打ちになっている企業や、徐々に低下している企業の特徴として、顧客管理ができておらず、これまでの顧客に対して効果的なアプローチができていないことがあります。
売ったら売りっぱなしで、顧客のフォローができていないため、ビジネスチャンスを逃していることが往々にしてあります。既存顧客は企業の重要な資産ですので、ほったらかしにせず大切に管理しましょう。
3. Zoho CRMと類似アプリとの比較
Salesforce(セールスフォース)
SalesforceはZoho CRMとよく似たアプリです。料金以外の大きな違いはないので、見た目や使い勝手(UI)で選んでください。
Pipedrive(パイプドライブ)
営業支援機能はZoho CRMやSalesforceと同等の機能がありますが、ブループリント機能がないところは注意するところです。そのため比較的業務フローがシンプルな営業向けのアプリです。具体的にはコールセンターに近いような業務に向いています。(※ブループリント機能:業務プロセスの開始から終了までの流れや処理内容をフローチャートで表す機能)
顧客管理機能は備わってないので、その点ではZoho CRMやSalesforceとは大きく異なります。顧客ごとに販売する商品が異なったり、コンサルティング営業をしているような企業には、Pipedriveは向かないでしょう。
顧客ごとの対応履歴や販売履歴などを管理することができないので、顧客に寄り添ったサービスを提供している場合はZoho CRMやSalesforceを利用することをお勧めします。

kintone(キントーン)
kintoneでは顧客管理・案件管理機能があり、かなり複雑なシステムを作ることができます。一方で、コード(javascript)を入力しないと、思うようにカスタマイズできないことから、カスタマイズ性が高いとはいえず、システム担当者がいないような小規模の企業では運用することは難しいです。
さまざまな機能の実装に対応できるkintoneですが、汎用性が高すぎるが故にかえって、開発にコストと時間がかかることと、業務に特化したその他のアプリ(Zoho CRMやSalesforce)の方が簡単に設定できることから、当社ではお勧めしていません。
Jooto(ジョートー)
カンバン方式のタスク管理アプリで、操作方法がわかりやすく、非常に使いやすいアプリです。チーム内での情報共有や進捗管理に優れており、小規模のプロジェクトを進めていくにはぴったりのアプリです。
ただし管理方法がプロジェクトごとになるので、顧客管理が出来ないところがZoho CRMとは異なるところです。顧客管理はZoho CRMで、Zoho CRMでは管理しにくい細かいタスク管理や情報共有などはJootoを使うといった「使い分け」をするのがお勧めです。

4. Zoho CRMの料金体系

Zoho CRMの料金は1ユーザーあたり1,680円と比較的安い料金ですが、このスタンダードプランではできることが限られています。エンタープライズプランからが使い勝手が良くなるので、導入する際はエンタープライズプランを検討しましょう。
Zoho CRMとSalesforeのコストを比較したのが次の表です。比較するとZoho CRMはかなり割安なことがわかると思います。ちなみにZoho CRMにはアプリを追加することができますが、使いにくいものや料金が高いものがあるので、他社SaaSを組み合わせることになります。

Zoho CRMは無料期間もあり、無料期間中はサポートを受けながら利用することができます。当社も無料期間中に相談に乗ってもらいながら、さらにご厚意で少し無料期間を延長していただきました。中小企業にとっては非常にありがたいサポート体制です。
まとめ
今回の記事ではZoho CRMの特徴や他のアプリとの比較などについて紹介させていただきました。業務を効率化するだけでなく、より営業力を強化して売上を高めていく上でも、Zoho CRMのような顧客管理・営業支援ツールは中小企業にとって必須です。
Zoho CRMのホームページはこちら。
当社はZoho CRMの導入、運用を支援していますので、もしご興味がありましたらまずは気軽にご相談ください。

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