これまで勉強してきた中で、数学の知識を使うような仕事についている人はすごく珍しいのではないでしょうか。三次関数や虚数なんて、なぜ勉強したのかよくわかりません。
たまに組み合わせを計算することはありますが、大抵がよからぬ計算をするときで・・・
今回のブログのテーマは経営に必要な算数についてです。というのも、最近私がはまっているパンチラインが、
経営者は足し算引き算だけできればいいってわけじゃないんです。掛け算と割り算が使えて一人前なんです。
です。
なんのことを言っているかというと、原価率を見れていない経営者が多くて、売上から経費を差し引いた残りの金額しか気にしていないことを指摘しているパンチラインなんです。
原価率について(余談)
ところで原価率ってなんのために算出するか考えたことありますか?売上に対して原価がどのくらいの割合か見るためだっていう人もいるかもしれませんが、そんなのは当たり前です。それはむしろ定義です。
原価率を算出する目的は、売上予測に対する原価を計算するためです。つまり、計画を策定する際に、将来の売上に対しどのくらい原価がかかるかを計算するために原価率を使うので、原価率を算出する必要があるのです。
規模の大きい企業においては原価率を厳格に運用するかもしれませんが、中小企業においてはその期ごとの原価率にこだわる必要はないと思っています。それよりも、その原価を構成する費用について細かく調べたほうがいいことが多いです。労務費や広告費が販管費になっていることが多く、原価が正確でない企業は多いです。
話は戻って、掛け算と割り算を使うこと
財務指標は掛け算と割り算を使います。むしろ足し算、引き算はほとんど使いません。(キャッシュフロー計算書を作成していただいている税理士さんには本当に感謝です)
そういう意味で、掛け算と割り算が使えないと、自社の成績がどうなのか、他人(金融機関など)からどう評価されているのかがわかりません。そして、足し算引き算だけだと、将来の計算ができないですから、足し算引き算の結果が出て、それが悪かった時には、すでに手遅れになっている場合がほとんどです。
掛け算割り算を使って、自社の経営状況をしっかり把握できるようになることが大切です。
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